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ぶどう膜炎とは
ぶどう膜炎の原因と種類
非感染性ぶどう膜炎は、全身性の疾患と関連するものがあります
ぶどう膜炎には、感染症が原因となる「感染性ぶどう膜炎」と、感染症以外が原因となる「非感染性ぶどう膜炎」があり、非感染性ぶどう膜炎には、眼以外に全身性の炎症を伴うものもあります。
そのため、ぶどう膜炎は、感染症の既往や眼の症状だけでなく、これまでの病歴や家族歴、また発熱や関節痛などの眼以外の症状などについても確認し、総合的に診断します。
原因によるぶどう膜炎の分類
感染性ぶどう膜炎
- ウイルスや細菌の感染が原因となる場合
非感染性ぶどう膜炎
- 免疫反応など、感染症以外が原因となる場合(全身性の疾患と関連するものがある)
- 原因が特定できない場合(特発性ぶどう膜炎)
代表的なぶどう膜炎
(三大ぶどう膜炎)
サルコイドーシス
- 眼以外の症状
- 肺や皮膚、リンパ節など
- 特 徴
- 炎症反応として肉芽腫(にくげしゅ)が
あらわれることがある
フォークト・小柳・原田病
- 眼以外の症状
- 耳、皮膚、髪の毛など
- 特 徴
- かぜのような症状の後に急激な視力の
低下があらわれることがある
ベーチェット病
- 眼以外の症状
- 口の中(口内炎)や皮膚、外陰部など
- 特 徴
- 炎症を繰り返しおこし、繰り返す度に視力の
低下がおこる
以下のような全身の炎症が原因で関節炎や皮膚炎がおきている疾患で、
眼にも症状があらわれている場合もあります。
- 関節リウマチ
- 強直性脊椎炎
- 若年性特発性関節炎
- 関節症性乾癬 など
- 【監修】 横浜市立大学医学部眼科学
主任教授 水木 信久 先生