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ぶどう膜炎の治療
治療の種類
生物学的製剤
生物学的製剤は薬で、炎症に関わるTNF-αの働きを抑えることで症状を改善します。現在、日本でぶどう膜炎の治療に使用できる生物学的製剤には2種類あり※、点滴注射か皮下注射(自己注射)で投与方法や投与間隔などが異なります。
また、ぶどう膜炎の原因となる病気によって、使用できる薬剤は異なります。
※2020年4月現在
炎症の原因となるTNFαの働きを
抑えることで症状を改善します

生物学的製剤の成分について
抗体とは、特定の異物(抗原)に特異的に結合して、その異物を体内から除去する物質をいいます。こうした抗体の働きに結合して開発されたのが「抗体製剤」です。
マウスのたん白質を含んだ抗体製剤と、遺伝子工学技術の進歩により作れるようになった製剤である、人間の体内に存在する抗体に類似した(これを専門的には「ヒト型」といいます。)抗体製剤があります。

生物学的製剤を投与

生物学的製剤はTNFαと結合する
ことで
そのはたらきを弱めます
- 先にTNFαと結合し、TNFαが受容体に
結合するのを防ぎます。

- TNFα産生細胞にあるTNFαに結合します。
生物学的製剤が結合すると
細胞内に攻撃シグナルが発信され、
TNFα産生細胞が壊れます。

- 【監修】 横浜市立大学医学部眼科学
主任教授 水木 信久 先生